ヴィンテージの年代判別方法【ZIPPER編】

ヴィンテージの年代判別方法【ZIPPER編】のメイン画像 ファッション

ヴィンテージを判断するには、タグや製法など複数のディテールを元に判断する必要があります。

でも、プロでもない限り、そんな細かい部分まで全て覚えることはなかなか出来ないですよね。

しかし、有名な「ZIPPER」さえ覚えておけば、あなたもプロ顔向けにその商品がおおよそいつ頃に製造されたものかを判断することが可能です。なぜなら、「ZIPPER」は、その商品がヴィンテージかどうかを見分ける非常に重要なパーツだからです。

そこで、今回は、ヴィンテージ初心者でもZIPPERを見るだけ年代判別をすることが出来る方法を紹介します。

1913年〜1937年 HOOKLESS

はじめに紹介するのは、ヴィンテージ好きには堪らない「HOOKLESS」です。

1913年に初めて「ZIPPER」を開発した偉大な会社で、ご存知の方も多いと思いますが、「HOOKLESS」は、あの有名なTALONの前身の会社です。

なかなか市場で見ることもなく、「HOOKLESS」のZIPPERを使用しているだけで高額で売買されるくらいです。

ちなみに、1937年に「HOOKLESS」から「TALON」に名前が変更されるため、下記のように「HOOKLESS」と記載されているZIPPERは1937年以前のものと判断することが出来ます。

1913年〜1937年のHOOKLESSの画像1

画像引用元サイト:フリーホイーラーズ ライト フライヤー ベスト ”1933 ミューロック ロードスター レース”

「HOOKLESS」が下に小さく表記されるパターンもあります。

1913年〜1937年のHOOKLESSの画像2

画像引用元サイト:HOOKLESS TALON ZIPPER

1937年頃 TALON(HOOKLESS直後)

TALON社に変更された直後は、形はHOOKLESSの時代とそのままです。

しかし、表記が「TALON」のみに変更されます。

このHOOKLESS直後のTALONは、数が少なく非常に希少です。古着屋などで安く販売されていたら購入しておきましょう!

1937年頃のTALON(HOOKLESS直後)の画像

画像引用元サイト:★PRICE DOWN!★1930’S SPORTOGS GROMET ZIPPER NUBUCK A-1 STYLE JACKET [RSPL042]

1930年代後期 扇型TALON

1930年代後期になると、ZIPPERが扇型の形に変わります。

そのため、扇型TALONと呼ばれます。また、後に説明する「コの字留め」「鳩目」が併せて使用されることが多いのも特徴の一つです。

1930年代後期の扇型TALONの画像

画像引用元サイト:1930年代 U.S. NAVY TYPE S-89 フライトスーツ (ジャングルクロス)!!

1930年代後期〜1940年代初期 棒TALON(装飾あり)

続いて紹介するのが、棒TALONです。

棒TALONには、下記の3種類があります。

この中でも、最も古いのがここで紹介するスライダーにアール・デコの装飾がされた棒TALONです。

このタイプのZIPPERの場合、ジッパーエンドに鳩目が多いのも特徴の一つです。

1930年代後期〜1940年代初期の棒TALON(装飾あり)の画像

画像引用元サイト:古着 ヴィンテージ 30s Field and Stream ハトメ デコTALON レザー ライナー ウール スポーツ ジャケット ブルゾン L位 古着

〜1930年代のZIPPERの特徴

これまで1930年代の様々なZIPPERを紹介してきました。

しかし、ZIPPERの種類に関係なく、各年代に応じて見られるZIPPERの特徴があります。

そこで、ここでは、1930年代までに見られるZIPPERの特徴を紹介します。

鳩目

ジッパーエンドが、下記の画像のようにZIPPERを挟んで丸が二つ並んでいる構造がまるで鳩の目のようなので「鳩目」と言います。

鳩目の画像

画像引用元サイト:せやけど、α’sスタイル

ボールチェーン

レザージャケットの胸ポケットによく見られる「ボールチェーン」。

このディテールも年代判別の参考になります。これが付いている商品は、1930年代以前に作られた可能性が高いと言えます。

ボールチェーンの画像

画像引用元サイト:せやけど、α’sスタイル

1940年代初期 ベル型TALON(アール・デコ)

1940年代になると、ベルのような形をしたベル型TALONが登場します。

ちなみに、ベル型TALONには、下記の2種類があります。

この2つの中でも下記の画像のようにスライダー部分にアール・デコのデザインが記載されているのが1940年代初期に見られるZIPPERの特徴です。

また、このZIPPERの場合は、ジッパーエンドに「鳩目」が使われることが多い傾向にあります。

1940年代初期のベル型TALON(アール・デコ)の画像

画像引用元サイト:プリズナージャケット買取りました!大阪・堺市9/11(月)

1940年代中期〜1940年代後期 棒TALON(装飾なし)

1940年代中期になると、スライダーに装飾が施されていない棒TALONが使用されます。

なお、このZIPPERの場合は、ジッパーエンドに後ほど説明する「デコタロン」が使用されることが多い傾向にあるので併せて覚えておきましょう。

1940年代中期〜1940年代後期の棒TALON(装飾なし)の画像

画像引用元サイト:40’s DUBBLEWARE ダブルウェア ウールハンティングジャケット チェック 赤黒 TALON

1940年代 ベル型TALON

先ほど紹介したベル型TALONの「アール・デコ」デザインがされていないシンプルなデザインです。

このZIPPERの場合は、次に紹介するジッパーエンドに「デコタロン」が使用されることが多いです。

1940年代のベル型TALONの画像

画像引用元サイト:【高価買取おまかせ屋】40s~ボアレザーベストベル型半円TALON扇ホースハイドライダースA-2

〜1940年代のZIPPERの特徴

1940年代のZIPPERを一通り目を通したら、1940年代までに見られるZIPPERの特徴も併せて覚えておきましょう。

なぜなら、全てのZIPPERを覚えていなくても、ここで紹介する特徴を覚えておくだけでおおよその年代判別の役に立つからです。

それでは、早速見ていきましょう!

デコTALON

1930年代以前は、ジッパーエンドに「鳩目」が使用されていました。

しかし、1940年代に入るとジッパーエンドに「デコTALON」が使用されるようになります。ちなみに、「デコTALON」は、アール・デコ調のデザインが施されていることからそのように言われています。

年代判別の重要なパーツですので、ぜひ、覚えておきましょう。

デコタロンの画像

画像引用元サイト:1940s【Chippewa】マッキーノジャケット ?コの字留デコタロン? Size36〜38程度 [★T11-6A-18]

コの字留め

続いて紹介するのは、「コの字留め」です。

ZIPPERの最上部のストッパーが「コの字」のようになっているため、このように呼ばれます。

このディテールも非常にわかりやすい特徴ですので、覚えておいて年代判別に活用しましょう。

コの字留めの画像

画像引用元サイト:30’s J.C.Penney ウール スポーツジャケット シャドーチェック

1940年代〜のZIPPERの特徴

菱形TALON

1940年代からは、胸ポケットがボールチェーンから「菱形TALON」に移行します。

主に、レザージャケットやデニムジャケットに使用されます。

菱形チェーンの画像

画像引用元サイト:60’s Lee リー 191-LB デニムジャケット 裏地ブランケット TALON MR無し 希少 大きいサイズ フェード ヴィンテージ

〜1950年代のZIPPERの特徴

ピンロック(片爪)式

昔のZIPPERには、爪が付いていました。

この爪があることで、ジッパーを閉めた際にスライダーが下がらないような構造になっていました。

この爪があるZIPPERには、次の2種類があります。

  • 片方のみに付いている
  • 両方に付いている

その中でも下記の画像のようにZIPPERの片方のみに爪が付いているものは、ピンロック(片爪)式と呼ばれ1950年代までに使用されていました。

ピンロック(片爪)式の画像

画像引用元サイト:【LEE101Z】ジーンズはジッパー派ですか?【501ZXX 505】

1950年代後期〜1960年代 棒TALON

一見、先ほど紹介した「棒TALON(装飾なし)」と同じように見えますが、先端が丸みを帯びているのがこの年代の棒TALONの最大の特徴です。

そして、引き手の部分も少し長くなっています。

1950年代後期〜1960年代の棒TALONの画像

画像引用元サイト:60’s SUEDE LEATHER JACKET Holiday スエード レザージャケット ブルゾン 革 棒TALON ジップ USA アメリカ ライトブラウン 40 ヴィンテージ ビンテージ 古着 vintage 40’s 50’s 60’s 70’s 60年代 US古着 通販 岡山

1960年代〜1980年代前半 42TALON

ヴィンテージに詳しくない人も一度は耳にしたことがある「42TALON」

文字通り、ZIPPERに「42」と書かれていることから「42TALON」と呼ばれています。

数あるZIPPERの中でも名品と言われる非常に有名なモデルですので、必ずおさえておきましょう。

1960年代〜1980年代前半の42TALONの画像

画像引用元サイト:【W29】80’s Lee 200コーデュロイパンツ42TALONジッパー

1960年代〜1990年代 ロケットTALON

ZIPPERの先が細くなり、まるでロケットのような形をしていることから「ロケットTALON」と呼ばれます。

今まで紹介してきたZIPPERの中でも最も現代的なデザインですね。

ただ、ZIPPERが小さいので、ヘビーアウターなどには用いられずライトアウターやボトムスなどによく使われます。

1960年代〜1990年代のロケットTALONの画像1

画像引用元サイト:70s LEE SURES CHECK SLACKS 32×30 

このようなタイプもあります。

1960年代〜1990年代のロケットTALONの画像2

画像引用元サイト:70s WINGED FOOT SWING TOP M

また、中には、「42TALON」と「ロケットTALON」が混合した下記のようなものもあります。このZIPPERは、70年代によく見られます。

42talonとロケットtalonの混合ジッパーの画像

画像引用元サイト:BOY SCOUTS 1970年代 ショートパンツ

1960年代のZIPPERの特徴

カムロック(両爪)式

1960年代のZIPPERは、裏側が両爪(カムロック式)構造になっています。

そのため、ZIPPER裏を見て、

  • 片爪:〜1950年代
  • 両爪:1960年代

と覚えておきましょう。

カムロック(両爪)式の画像

画像引用元サイト:【LEE101Z】ジーンズはジッパー派ですか?【501ZXX 505】

まとめ

いかがでしたか?

紹介しきれない「ZIPPER」もたくさんありますが、この記事で紹介した「ZIPPER」をマスターすれば、おおよその年代を推測することが出来ますね。

また、より詳しい年代を知るためには、他のディテールも併せて判断しましょう。

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