「Levi’s」「Lee」「Wrangler」。
これは、世界三大デニムブランドと呼ばれます。
この3つの中で「Wrangler」は後発ブランドにあたりますが、設立当初から世界で初めてデザイナーを起用するなど他のブラントとは異なる革新的な戦略を行ってきました。
そして、今では他の2ブランドと肩を並べる大人気ブランドとなりました。
今回は、そんなファンが多い「Wrangler」の中でもジャケットに絞って年代を判別する方法を紹介します。
- 1949年〜1950年 「内巻きタグ」
- 1950年〜1955年 「外巻きタグ」
- 1955年〜1957年 「ブルーベルタグ(サイズ中央)」
- 1956年〜1961年 「ブルーベルタグ(サイズ右・®️なし)」
- 1961年〜1963年 「ブルーベルタグ(サイズ右・®️あり)」
- 1962年〜1964年 「ブルーベルタグ(サイズ白抜き)」
- 1964年〜1966年 「最終ブルーベルタグ」
- 1966年〜1968年 「白タグ前期」
- 1968年〜1970年 「白タグ後期」
- 1970年〜1971年 「黒タグ前期」
- 1972年〜1973年 「黒タグ中期」
- 1973年〜1976年 「黒タグ後期」
- 1976年〜1978年 「黒三角太字タグ」
- 1978年〜 「黒三角タグ(細字)」
- 1980年〜 「黒三角NO-FAULTタグ」
- 1980年代〜 「白三角タグ」
- 1980年代〜 「フラッグ白タグ」
- まとめ
1949年〜1950年 「内巻きタグ」

画像引用元サイト:John Lennonが愛したWrangler Denim Jacketの1stにあたる傑作111MJ
1949年と1950年の2年間のみ使用されていたと言われている幻の「内巻きタグ」。
その名の通り、頭文字の「W」が内側から始まっているのが最大の特徴です。
レザーラベルが使用され、下記の文字が刻印されています。
- BLUE BELL’S
- Wrangler
- AUTHENTIC WESTERN JEANS
この頃には、まだお馴染みの「ブルーベルマーク」は記載されません。
1950年〜1955年 「外巻きタグ」
「内巻きタグ」の時代が終わり、「外巻きタグ」の時代を迎えます。
そして、タグがプラスチックに変更され、馴染みのある「BLUE BELLマーク」も表記されます。
つまり、この年代のタグの変更点をまとめると次の通りです。
- BLUE BELL’S→BLUE BELLマーク
- 内巻きタグ→外巻きタグ
- レザーラベル→プラスチックラベル
ちなみに、この年代のタグには次の2種類あります。
- 刻印タグ
- プリントタグ
それぞれのタグは下記の通りです。
刻印タグ

画像引用元サイト:50s WRANGLER 111MJ 中期刻印タグ
プリントタグ

画像引用元サイト:50s WRANGLER 111MJ 初期プリントタグ
1955年〜1957年 「ブルーベルタグ(サイズ中央)」

画像引用元サイト:John Lennonが愛したWrangler Denim Jacketの1stにあたる傑作111MJ
プラスチックラベルから織りネームへと変更。
そして、タグには下記の情報が表記されます。
- BLUE BELLマーク
- Wrangler
- サイズ表記
- SANFORIZED
この中で注目していただきたいのがサイズです。この年代は、タグの中央にサイズが表記されています。
年代によってサイズの表記場所が異なるのでしっかり覚えておきましょう。
1956年〜1961年 「ブルーベルタグ(サイズ右・®️なし)」

画像引用元サイト:50s Wrangler ラングラー 111MJ デニムジャケット 縦ベル
先ほど紹介したタグと表記されている内容は同じです。
しかし、サイズ表記が真ん中から右側に変更されています。
ちなみに、この年代まではタグに®️マークが入りません。
1961年〜1963年 「ブルーベルタグ(サイズ右・®️あり)」

画像引用元サイト:1960s【Wrangler】縦ベル111MJデニムジャケット Size34
先ほどのタグと一見同じように見えます。
しかし、よく見てください。
「Wrangler」の右上に「®️」が表記されていますよね。この頃からタグに「®️」が入るので年代判別の参考にしましょう。
1962年〜1964年 「ブルーベルタグ(サイズ白抜き)」

画像引用元サイト:60’s ラングラー 8MJL ライナー付 デニムジャケット 44 買取査定
この年代からサイズ表記が白抜きになります。
さらに、上記画像のように「SANFORIZED」表記が左側に移動し、その横に「MADE IN U.S.A.」が追加されます。
1964年〜1966年 「最終ブルーベルタグ」

画像引用元サイト:Wrangler
タグにBLUE BELLマークが付く最終タイプ。
見分け方は非常に簡単です。先ほど紹介したタグからサイズ表記がなくなるだけです。
1966年〜1968年 「白タグ前期」

画像引用元サイト:60〜70’s Wrangler 24MJZ デニムジャケット DEADSTOCK 表記36
ついに、タグからBLUE BELLマークが消えます。
しかし、それ以外のデザインは先ほど紹介したものと変わりません。
1968年〜1970年 「白タグ後期」

画像引用元サイト:70s Wrangler デニムジャケット
次は、タグから「SANFORIZED」の文字が消えます。
そのため、タグに表記されるのは下記のたった二つだけです。
- Wrangler
- MADE IN U.S.A.
白地なのも相まって、非常にシンプルな見た目ですよね。
1970年〜1971年 「黒タグ前期」

画像引用元サイト:ラングラー 70年代最初期 24MJZ
織りネームが白色から黒色に変更されます。
しかし、表記されている内容は同じままです。
1972年〜1973年 「黒タグ中期」

画像引用元サイト:WRANGLER
文字の刺繍が、より細かくなります。
1973年〜1976年 「黒タグ後期」

画像引用元サイト:デッドストック 80’S 127MJ ラングラーデニムJKT
黒タグのステッチ(縫い目)をよく見てください。
細かな変更点ですが、今までは横縫いされていましたが、縦に変更されているのがわかると思います。
=→II
こんな感じですね。
これも年代判別の材料になるので、覚えておきましょう。
1976年〜1978年 「黒三角太字タグ」

画像引用元サイト:Wrangler 124MJ デニムジャケット Gジャン / メンズL
タグが四角から三角に変更されます。
記載されている内容は同じですが、三角になるだけでスタイリッシュな印象を受けますね。
三角タグの最初期は、「Wrangler」が太字で表記されているのが特徴です。
1978年〜 「黒三角タグ(細字)」

画像引用元サイト:WRANGLER Lot.902BNVR
「Wrangler」の文字が細くなります。
マイナーチェンジが続きます。
1980年〜 「黒三角NO-FAULTタグ」

画像引用元サイト:70’s Vintage【Wrangler】ラングラー 124MJ デニムジャケット ビンテージ Gジャン
「Wrangler」と「MEDE IN U.S.A」の表記の間に「NO FAULT DENIMS」が追加されます。
「NO FAULT DENIMS」とは、洗濯しても生地がよれないという意味です。タグにこの表記をすることでさりげなく自社商品の品質の良さをアピールしています。
1980年代〜 「白三角タグ」

画像引用元サイト:Wrangler
80年代に入ると黒三角から白三角にデザインが変更されます。
そして、「Wrangler」の文字が次のように変わります。
- 大文字表記
- 筆記体ではなくなる
さらに、「NO FAULT」のみ赤文字で表記され、それ以外の情報は青色でデザインされています。
また、三角タグの中で一番情報量が多く上から次の内容が記載されています。
- WRANGLER
- NO FAULT DENIMS
- 100% COTTON WITH SANFOR-SET
- MADE IN U.S.A.
1980年代〜 「フラッグ白タグ」

画像引用元サイト:80’s WRANGLER ラングラー NO-FAULT DENIMS ブランケットライナーデニムジャケット JL720NV スナップボタン ペンキ 40~42位 USA製 希少 ヴィンテージ
タグに旗がデザインされた通称「フラッグ白タグ」。
タグが四角になり、旗がデザインされたこと以外は「白三角タグ」とほとんど同じです。
デニムパンツを旗のように描写していて、非常に可愛いデザインですよね。また、印象的なデザインのタグなので、覚えやすいですよね。
まとめ
いかがでしたか?
後年になるにつれて見たことがあるタグも多かったのではないでしょうか?
「Wrangler」のタグは時代とともに少しずつ変化しているので、昔のタグから少しづつ覚えていきましょう。
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