1938年にアメリカのバージニアで生まれた「TULTEX」。
Tシャツやスウェットのボディとして使用されることが多く、古着屋さんでもよく見かけるブランドですよね。
ディズニーやバンドがデザインされるものもあり、古着好きには目が離せないブランドです。
そこで、この記事では、そんなTULTEXのタグで年代を判別する方法を紹介します。
1960年代 「SPORTSWEAR OF Qualityタグ」

画像引用元サイト:60’s SPORTSWEAR OF QUALITY V切り替え マルチカラー 無地スウェット 表記(XL)
1960年代頃に見られる「SPORTSWEAR OF Qualityタグ」。
お気付きになられた方もいると思いますが、タグに記載されているのは下記のとおりで「TULTEX」という表記はどこにもありません。
- SPORTSWEAR
- OF
- QUALITY
- サイズ表記
- 100% COTTON
- RN 14179
ブランド名が表記されていないのにどうしてわかるのしょうか?
実は、「RN 14179」を調べることでどこの会社が作ったものかを特定することが出来ます。
この「RN」は、Registered Numberの略で会社の登録番号を意味します。そのため、この会社は〇〇番のように各会社によって番号が振り当てられています。
ちなみに、「RN番号」は「Search the RN Database」というサイトで検索するとすぐに会社名が出て来るので一度試してみてください。なお、海外サイトで不安だという方は、有名な会社であれば Googleなどで検索してもすぐに出てきますよ。
1960年代〜1970年代 「紙タグ」

画像引用元サイト:「Deadstock」 古着 70s USA製 TULTEX 「Londonderry」 染み込み ピクチャー アート スウェット L 古着
1960年代から1970年代頃まで使用されていた「紙タグ」。
このタグも先ほど紹介したタグと同様にブランド表記がなく、「RN 14179」表記だけ記載されるのが特徴です。
1980年代 「CRAFTED WITH PRIDE IN U.S.A.タグ」

画像引用元サイト:80s Tultex 無地 スウェット 【Mサイズ】 [W291]

画像引用元サイト:80’s Tultex USED 無地スウェット

画像引用元サイト:80’s Tultex USED 無地スウェット
星マークの周りに「CRAFTED WITH PRIDE IN U.S.A.」表記が記載されるこのタグは、1980年代ごろに見られます。
この「CRAFTED WITH PRIDE IN U.S.A.」とは、アメリカ国内で生産した商品を購入しようというキャンペーンを推進する団体の名前です。
というのも、その当時、アメリカで貿易赤字が加速化していました。
そのため、なんとかしないといけないと国を巻き込み膨大な予算を投じて発足したのが「Crafted with Pride in the U.S.A. Council」です。
この団体は1984年から始まったので、このマークが付く商品は主に1980年代に見られます。
1980年代〜1990年代 「囲みタグ」

画像引用元サイト:80’s Tultex 無地スウェット グレー 表記(L) DEAD

画像引用元サイト:90’s TULTEX デッドストック MADE IN USA 白 ホワイト スウェット
1980年代から1990年代に見られる「囲みタグ」。
1つ目の赤枠の中に青色でブランド名が記載される白いタグは、1980年代。そして、2つ目の黒色で四角に塗り潰された中にブランド名が記載されるタグは、1990年代に見られます。
1990年代 「バータグ」

画像引用元サイト:90s TULTEX GRAY WOLVES ウルフ オオカミ プリント Tシャツ

画像引用元サイト:90’s TULTEX RAGE AGAINST THE MACHINE プリント Tシャツ XLサイズ

画像引用元サイト:古着 90s USA製 TULTEX 無地 ソリッド オールド ヘビー スウェット トレーナー L 古着
ブランド名の下が黒色で塗り潰されているタグは、1990年代に見られます。
まとめ
いかがでしたか?
1980年代以降は流通量が増えたため良く見るタグも多いですが、それ以前は意外と知らなかったタグもあったのではないでしょうか?
この記事でお探しのタグが見つかれば幸いです。
コメント