【完全保存版】サービスシューズの年代判別方法

【完全保存版】サービスシューズの年代判別方法のメイン画像 ファッション

1940年代から1990年代にかけてアメリカ海軍で支給された革靴。

それが「サービスシューズ」。

元々は特別な式典を行う時に身に付けていたものですが、今ではその完成度の高さから多くの方がファッションに取り入れていますよね。

さらに、40年代から90年代までほとんど形を変えず長年愛されてきた歴史的な一足です。

しかし、その反面、これまで大きな仕様の変化がないため、どこを見て年代判別をすれば良いのか分からずに迷ってしまいますよね。

そこで、この記事では、初心者の方でもわかるサービスシューズの年代判別方法を紹介します。

厳密にはサービスシューズには様々な種類がありますが、この記事では最もメジャーであるUSN(アメリカ海軍)に絞って紹介します。

【事前確認】コントラクトナンバーを確認する

【事前確認】コントラクトナンバーを確認するの画像

画像引用元サイト:40’s USN サービスシューズ [32631]

サービスシューズの年代判別を行う上で、必ずおさえておきたいのがコントラクトナンバーです。

コントラクトナンバーとは、サービスシューズの場合は内側に記載されているアルファベットと数字の羅列のことです。

実は、この文言を確認するだけで、誰でも最短でおおよその年代判別を行うことが出来ます。

この記載方法には様々なパターンがありますが、まずは最も簡単な上記画像をご覧ください。

この場合は一番下に記載されている「DEC.30,1944」が製造年で、これから「1944年12月30日」に作られたものだと読み解くことが出来ます。

では、少し難易度を上げてこちらはいかがでしょうか?

90年代のサービスシューズのコントラクトナンバーの画像

画像引用元サイト:90’s 95年 U.S.NAVY SERVICE SHOES デッドストック 米海軍 サービスシューズ (6)

注目すべきは「SPO100-95-D-1090」です。

なぜなら、この場合は「95」が製造年を意味するため、ここの数字を見ただけですぐに1995年のものだと判断することが出来るからです。

ちなみに、ここでは冒頭に「SPO」表記が使用されていましたが、この表記は年代によって異なります。つまり、逆に言えば、使用されるアルファベットさえ分かれば大体いつ頃の物であるかを推測することが出来ます。

コントラクトナンバーに使用されるアルファベットとその期間は、下記の通りです。

  • 1940年代:「NXSx」
  • 1953年〜1961年:「DA」
  • 1962年〜1977年:「DSA」
  • 1978年〜1993年:「DLA」
  • 1994年以降:「SPO」

これらのアルファベットを見つけたら、この一覧を見れば大体の年代判別が可能ですよね。

しかし、この方法では、例えば「DSA」表記の場合は60年代のものか70年代のものかの判断が出来かねますし、そもそも記載が見えない場合はいつのものなのか年代判別が出来ません。

そのため、より詳しい年代判別を行うには、各年代のディテールから判断する必要があります。

1940年代

1940年代のサービスシューズの画像

画像引用元サイト:40’s USN サービスシューズ [32631]

1940年代のサービスシューズのヒールパッチの画像

画像引用元サイト:40’s USN サービスシューズ [32631]

1940年代から1950年代のサービスシューズは、上記画像のようにヒールパッチがT字型になっているのが特徴です。

この仕様があるものは、主に40年代として紹介されることが多いです。

さらに、下記の画像のようにアイレット(靴紐を通す穴)が6個が主流で、その下がダブルステッチになっています。ただし、この仕様は50年代にも見られるので、ヒールパッチがT字型かどうかを優先して判断しましょう。

画像引用元サイト:40’s USN サービスシューズ [32631]

ここで紹介した以外の特徴もまとめると40年代の特徴は下記の通りです。

  • アイレット:6(5もある)
  • ステッチ:ダブル
  • サイズ表記:「A・B・C・D・E・F」などの表記
  • ヒールデザイン::T字型
  • ソール:レザー
ヒールが「T字型」の場合は1940年代が多い
1940年代はアイレット下が「ダブルステッチ」
1940年代は6アイレットが主流

1950年代

1950年代のサービスシューズの画像

画像引用元サイト:50’s〜60’s US.ARMY サービスシューズ [65592]

1950年代のサービスシューズのヒールパッチの画像

画像引用元サイト:50’s〜60’s US.ARMY サービスシューズ [65592]

1950年代は、40年代と60年代に見られる仕様が混在しているため最も判別するのが困難です。

しかし、順を追って仕様を見ていけば、初心者でも簡単に大体の年代判別を行うことが出来るのでご安心ください。

まず、40年代で紹介した50年代にも見られる仕様から復習したいと思います。

  • 〜1950年代:ヒールデザインが「T字型」
  • 〜1950年代:アイレット下のステッチが「ダブル」

この2つの仕様がある場合は、1950年代までの製品だと判断することが出来ますよね。

では、次に、50年代から仕様が異なる箇所を見ていきましょう。上記50年代のサービスシューズの画像とあわせてみるとわかりやすいと思います。

  • 1950年代〜:ヒールデザインが「尻尾型」
  • 1950年代〜:アイレット下のステッチが「シングル」

50年代になると、画像のようにヒールデザインが尻尾形に変わります。

また、アイレット下のステッチが「シングル」のものも出始めます。一般的に50年代は「ダブルステッチ」として紹介されることが多いですが、「シングルステッチ」で1951年表記のものを見たことがあるので50年代から「シングル」と「ダブル」が混在していると考えられます。

では、どのように年代を絞れば良いのでしょうか?

ずばり、サイズ表記の記載方法を確認をするだけで誰でも簡単に年代を絞ることが出来ます。

1950年代のサービスシューズのサイズ表記の画像

画像引用元サイト:50s ヴィンテージ US.ARMY USアーミー サービスシューズ ブラウン ENDICOTT JOHNSON社製 革靴 レザーシューズ 8B

インソールもしくは側面にサイズ表記が記載されているのですが、その記載が「A・B・C・D・E・F」などのアルファベット表記が記載されている場合は1960年までのものであると言われています。

そのため、サイズ表記が「A・B・C・D・E・F」などの表記でアイレット下が「シングル」もしくはヒールデザインが「尻尾型」であれば50年代のものと推測することが出来ます。

ここで紹介した以外の特徴もまとめると50年代の特徴は下記の通りです。

  • アイレット:6
  • ステッチ:ダブルorシングル
  • サイズ表記:「A・B・C・D・E・F」などの表記
  • ヒールデザイン: T字型or尻尾型
  • ソール:レザー

また、この年代はコントラクトナンバーに「DA表記」が使用されます。

「【事前確認】コントラクトナンバーを確認する」で紹介したように、「DA」は1952年から1961年に使用される表記です。

つまり、「DA」表記を見つけたらおおよそ50年代のものだと判断することも出来ます。

1950年代はヒールが「T字型」と「尻尾型」がある
1950年代はアイレット下が「ダブルステッチ」と「シングルステッチ」がある
「サイズ表記」が「A・B・C・D・E・F」などの表記でヒールが「尻尾型」もしくはアイレット下が「シングル」であれば1950年代
「DA」表記があればおおよそ1950年代

1960年代

1960年代のサービスシューズの画像

画像引用元サイト:ビンテージ60’s●U.S.NAVY 6アイレットサービスシューズ9R●200702n1-m-dshs-275cm 1960sミリタリー米軍実物USN海軍革靴

1960年代のサービスシューズのヒールパッチの画像

画像引用元サイト:ビンテージ60’s●U.S.NAVY 6アイレットサービスシューズ9R●200702n1-m-dshs-275cm 1960sミリタリー米軍実物USN海軍革靴

1960年代になるとサイズ表記が大きく異なります。

これまでの「A・B・C・D・E・F」表記から馴染みのある「XN・N・R・W・XW」表記へと変更します。

それぞれの意味は、下記の通りです。

  • XN(EXTRA NARROW)=非常に狭い
  • N(NARROW)=狭い
  • R(REGULAR)=普通
  • W(WIDE)=広い
  • XW(EXTRA WIDE)=非常に広い

このサイズ表記は、下記のように内側の側面に記載されることが多いです。ちなみに、この画像では「8R」と記載されています。

1960年代のサービスシューズのサイズ表記の画像

画像引用元サイト:60s 米軍 サービスシューズ 8R

また、アイレットの下にステッチが付くのが60年までと言われています。つまり、このことから下記の年代判別が可能です。

  • アイレットの下のステッチあり:〜1960年代
  • アイレットの下のステッチなし:1970年代〜

ここで紹介した以外の特徴もまとめると60年代の特徴は下記の通りです。

  • アイレット:6
  • ステッチ:ダブルorシングル
  • サイズ表記:「XN・N・R・W・XW」などの表記
  • ヒールデザイン: 尻尾型
  • ソール:レザー
「XN・N・R・W・XW」などのサイズ表記は「1960年代」
アイレットの下にステッチが入るのは1960年代まで

1970年代

1970年代のサービスシューズの画像

画像引用元サイト:デッドストック★70s 米軍 サービスシューズ 9.5R

1970年代のサービスシューズのヒールパッチの画像

画像引用元サイト:デッドストック★70s 米軍 サービスシューズ 9.5R

1970年代のサービスシューズのコントラクトナンバーの画像

画像引用元サイト:デッドストック★70s 米軍 サービスシューズ 9.5R

1970年代になるとこれまでのデザインとは以下の2点が異なり、スッキリした見た目になります。

  • アイレットの数が「6」から「5」に減少
  • アイレット下のステッチが無くなる

ここで紹介した以外の特徴もまとめると70年代の特徴は下記の通りです。

  • アイレット:5
  • ステッチ:なし
  • サイズ表記:「XN・N・R・W・XW」などの表記
  • ヒールデザイン: 尻尾型
  • ソール:レザー
1970年代は5アイレット
1970年代になるとアイレット下のステッチが省略される

1980年代

1980年代のサービスシューズの画像

画像引用元サイト:80’s US.NAVY サービスシューズ 29cm [67136]

1980年代のサービスシューズのヒールパッチの画像

画像引用元サイト:80’s US.NAVY サービスシューズ 29cm [67136]

1980年代のサービスシューズのソールの画像

画像引用元サイト:80’s US.NAVY サービスシューズ 29cm [67136]

1980年代以降の年代判別は非常に簡単です。

なぜなら、80年代にはソールを「レザー」から「ゴム」に変更し、それに伴い上記画像のようにソールが真っ黒になるためすぐに判別することが出来るからです。

さらに、非常にマニアックな仕様変更もあります。

それは、80年代までは足の甲が当たるシュータン裏に「フェルト」が使用されますが、80年代以降は下記画像のように「コットン」に変わります。

余裕がある方のみ頭に入れておきましょう。

1980年代のサービスシューズのシュータンの画像

画像引用元サイト:80’s US.NAVY サービスシューズ 29cm [67136]

ここで紹介した以外の特徴もまとめると80年代の特徴は下記の通りです。

  • アイレット:5
  • ステッチ:なし
  • サイズ表記:「XN・N・R・W・XW」などの表記
  • ヒールデザイン: 尻尾型
  • ソール:ゴム
ソールに黒いゴムが使用されるのは「1980年代」
シュータン裏に「コットン」が使用されるのは「1980年代以降」

まとめ

いかがでしたか?

長くなったので、最後におさらいです。

サービスシューズの年代判別を行う際は、第一にコントラクトナンバーの確認。それでも分からない場合は、各仕様から年代を絞っていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました