RED WINGと言えば、真っ先に思い浮かぶのが「アイリッシュセッター」。
販売された当初、猟犬のアイリッシュセッターの毛色に似ていたことからこのように呼ばれています。
RED WINGはこれまで数多くの名作を出していますが、その中でも一番人気といっても過言ではありません。
そこで、この記事ではRED WINGの名作「アイリッシュセッター」の年代判別方法を紹介します。
羽タグの年代判別方法を知りたい方は、下記の記事をあわせてご確認ください。
1950年代初頭 「ハンタータグ」

画像引用元サイト:Special Redwing #510 vintage boots ハンタータグ
まず、はじめに紹介するのは1950年代初頭から数年間にしかつかない幻の「ハンタータグ」。
タグにハンターが描かれていることからこのように呼ばれています。
さらに、タグには、
- 太陽
- RED WING BOOTS
- SINCE 1905
がデザインされています。
これは、アイリッシュセッターの最初期にのみに使用されていたタグで、大変希少です。
1950年代前半〜1960年代前半 「刺繍犬タグ」

画像引用元サイト:50s REDWINGレッドウイング 877 刺繍犬タグ アイリッシュセッター ブーツ 10.5
続いて紹介するのは、1950年代前半頃から使用される「刺繍犬タグ」です。
このデザインされている犬が猟犬「アイリッシュセッター」です。覚えておかなくて良いですが、この犬には「レッドマイク」と言う名前があります。
タグには、刺繍で下記の文言がデザインされます。
- RED WING’S
- SINCE 1905
- Irish Setter Sport Boot
- THE RED WING SHOE CO.
このタグから初めて「Irish Setter」と記載されるようになります。
なお、この「犬刺繍タグ」ですが、1950年前半と後半でデザインが少し異なります。ですが、見分け方が少し難しいので、下記の2点だけ押さえておいてください。
- 1950年代前半:パイピング無し
- 1950年代後半以降:スクエアステッチ有り
少しで補足で説明していきます。
1950年代前半 「パイピング無し」

画像引用元サイト:希少■ 1950s Red Wing (9) 24200 Irish Setter レッドウイング アイリッシュセッター ワークブーツ ロング 50s vintage ビンテージ の落札情報
1950年代前半のアイリッシュセッターの特徴は、履き口にパイピングがないことです。
パイピングとは、生地がほつれないように覆うように縫う手法のことです。
一度、先ほどの画像と下の画像の履き口を見比べて見てください。
そうすると、先ほどの画像のRED WINGには、パイピングがされていないことがわかると思います。

画像引用元サイト:60’s REDWING アイリッシュセッター 刺繍犬タグ!! …11E
1950年代後半以降 「スクエアステッチ有り」

画像引用元サイト:60’s REDWING アイリッシュセッター 刺繍犬タグ!! …11E
1950年後半頃になると、四角の補強ステッチ通称「スクエアステッチ」が付くようになります。
そして、この補強ステッチは、1985年まで使用されます。
1960年代〜1970年代前半 「プリント犬タグ(生産国表記なし)」

画像引用元サイト:12月2日(水)大阪店ヴィンテージ&スーペリア入荷!!#1 CUSTOM・MADE&50’s REDWING IrishSetter!!
1960年代から1970年代前半にかけて使用されていた「プリント犬タグ」。
「刺繍」から「プリント」へと変更しますが、デザインはそのまま引き継がれます。
また、この当時、国外への販売を行っていなかっためタグに生産地が記載されていないのが特徴です。
2011年にこのタグが復刻されますが、そちらには内タグが付くのですぐに判断できますよ。
1970年代初期〜1980年 「プリント犬タグ(MADE IN AMERICA)

画像引用元サイト:70s REDWINGレッドウイング 877 犬タグ アイリッシュセッター ブーツ 10D
1970年代初期頃から使用される「プリント犬タグ(MADE IN AMERICA)」。
デザインは、一つ前のタグと同じです。
しかし、この頃から「BOOT」の文字の下に「MADE IN AMERICA」と記載されるようになります。
1981年〜1990年代前半 「プリント犬タグ(MADE IN U.S.A.)」

画像引用元サイト:80s USA製 REDWINGレッドウイング 877 犬タグ アイリッシュセッター ブーツ 12B
1981年から「MADE IN AMERICA」から「MADE IN U.S.A.」表記へと変わります。
また、「スクエアステッチ」が入るのは1985年までなので入っていたら1985年以前、入っていなければ1986年以降と年代を判別することが出来ます。
1990年〜1997年 「半円犬タグシリーズ」
ここからは、これまで紹介した四角形のタグとは異なり、半円のタグをまとめて紹介をしていきます。
1990年〜1991年 「白半円犬タグ」

画像引用元サイト:Deadstock 1990’S RED WING Irish Setter 877-2 半円白タグ Made in USA 箱付
1990年から約1年間のみ使用された「白半円犬タグ」。
これまでの四角形のタグから半円に変更したはじめてのタグです。そのためか、記載されている情報や色があまり変わらず下記の通りです。
- Irish Setter
- MADE IN U.S.A.
- RED WING SHOE CO.
ただし、このタグから「®️マーク」が記載されるようになるので覚えておきましょう。
1991年 「裏半円犬タグ」

画像引用元サイト:90s REDWINGレッドウイング 877 半円犬タグ アイリッシュセッター ブーツ 赤茶 10.5D
1991年頃から同じく約1年間使用された「裏半円犬タグ」。
白色から黄色へと変更されますが、記載されている内容はそのままです。
1992年〜1993年前半 「表半円犬タグ」

1992年になると、ベロの裏に付いていたタグが表に付きます。
1993年 「半円犬タグ(表記なし)」

画像引用元サイト:’93 RED WING 875 初期半円タグ 7E
1993年には、タグから次の2つの表記が消えます。
- MADE IN U.S.A.
- RED WING SHOE CO.
なお、タグはベロの表に付いたままです。
1993年中旬〜1996年前半 「半円犬タグ(MADE IN U.S.A.)」

画像引用元サイト:90s REDWINGレッドウイング 877 半円犬タグ アイリッシュセッター ブーツ 赤茶 11.5
1993年中旬頃には、タグに「MADE IN U.S.A.」が復活します。
このタグは見覚えがある方も多いのではないでしょうか?
なぜなら、このタグの商品はこれまで紹介してきたタグに比べて多く出回っているからです。
RED WINGをお持ちの方は是非、一度このタグをお持ちか確認してみましょう。
1996年〜1997年 「犬刻印タグ」

画像引用元サイト:【箱付 DEAD 犬刻印 97年】レッドウィング 875 アイリッシュセッター ブーツ 茶 オロイジナル モックトゥ 8.5C redwing HOPESMORE
1996年から1997年の約1年間使用された「犬刻印タグ」。
モデルチェンジでカラーリングを赤茶から薄茶に変更した時の製品に使用されたタグです。しかし、販売された当時、このカラーが人気がなく日本では全く売れませんでした。
ただし、製造期間も短く、球数が少ないのでこれからは値段が上がるかもしれませんね。
1996年 「表犬タグ(右上にMADE IN U.S.A.)」

画像引用元サイト:『RED WING(レッドウィング) Irish Setter(アイリッシュセッター) 8875ブーツ 旧タグ(表犬タグ) 1996年製』を中古買取入荷しました。
1996年頃に再度「プリント犬タグ」に戻ります。
しかし、よく見るとタグは表に付けられ、「MADE IN U.S.A.」の表記が右上へと移動しています。
そのため、「表犬タグ」と呼ばれます。
このタグは、アイリッシュセッター移行期に作られたもので球数が少なく希少です。
1997年〜1999年前半 「犬タグ(右上にMADE IN U.S.A.)」

画像引用元サイト:レッドウィング REDWING 90’s 8875 アイリッシュセッター 四角犬タグ ブーツ モックトゥ レザー USA製 7.5 E メンズ
1997年頃になると、先ほどの「表犬タグ」と同じデザインのタグがベロ裏に付くようになります。
まとめ
いかがでしたか?
「レッドウィングのブーツは履き込むほどに自分の足に馴染んでくる」と言われます。
ですので、この記事を参考に、一度ヴィンテージのレッドウィング に挑戦していただければと思います。
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