1895年にアメリカのウィスコンシンで「グローブ・マニファクチャリング・ カンパニー」として誕生した「OSHKOSH」。
オーバーオールと言えば、このブランドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
元々は農夫や鉄道労働者向けにオーバーオールなどのワークウェアを製造販売していましたが、世界で初めて子供用のオーバーオールを作ったことをきっかけで一躍脚光を浴びます。
その当時、子供とお父さんが同じ格好をするのが斬新で受けたようです。
そこで、この記事では、そんな歴史のあるOSHKOSHのタグで年代を判別する方法を紹介します。
1920年代〜1930年代

画像引用元サイト:3月18日(水)マグネッツ大阪店ヴィンテージボトムス入荷!! #3 20’~70’s Overall編 OSHKOSH & Tractor、UNDERHILL、HeartMark、HERCULES!!
まずは、大変希少な1920年代から1930年代に見られるタグです。
白地に緑刺繍のシンプルなタグでクラシックさを感じるデザインで、次の内容が全て大文字で記載されています。
- OSHKOSH
- B’GOSH
- UNION MADE
スラッシュを突き抜けている「K」の字体が特徴的ですね。
また、この年代はタグ以外にも年代判別に役立つディテールが満載です。
まずは、ボタンです。
OSHKOSHは、丸い形をしたボタンに四つ葉のクローバーのデザインがされているのが特徴的ですが、この年代はボタン自体が四葉のクローバー型をしています。

画像引用元サイト:3月18日(水)マグネッツ大阪店ヴィンテージボトムス入荷!! #3 20’~70’s Overall編 OSHKOSH & Tractor、UNDERHILL、HeartMark、HERCULES!!
次に、バータック(製法補強)です。
この年代以降は緑色が使用されますが、この年代は黄色が使用されています。

画像引用元サイト:3月18日(水)マグネッツ大阪店ヴィンテージボトムス入荷!! #3 20’~70’s Overall編 OSHKOSH & Tractor、UNDERHILL、HeartMark、HERCULES!!
このように1920年代から1930年代のディテールは非常に特徴的のため、タグ以外からも年代判別を行うことが出来ます。
1940年代

画像引用元サイト:美品!40’s 大戦モデル VINTAGE ヒッコリーオーバーオール Tシャツ重ね着コーデ!
このタグは、40年代のオーバーオールに付くタグです。
画像の通り白地で逆三角形をしたタグいっぱいに、次の内容が刺繍でデザインされています。
- OSHKOSH
- B’GOSH
- SANFORIZED
- VESTBAK
この年代の特徴は、スラッシュを突き抜けた「K」の字体と「B’GOSH」が全て大文字で記載されていることです。
1940年代〜1950年代

画像引用元サイト:50s OSHKOSH B’GOSH インディゴデニム カバーオール
こちらは、主に40年代頃から50年代頃まで使用されるタグです。
カバーオールの胸ポケットやオーバーオールの胸元に付く小さいものですが、このデザインから年代判別を行うことが出来ます。
この年代のタグには、次の内容が記載されています。
- OSHKOSH
- UNION MADE
- SANFORIZED
- B’gosh
この中で注目すべきは「B’gosh」のデザインです。
「B」のみが大文字、それ以外が小文字で記載されます。さらに、「gosh」の上下にスラッシュが入り、斜めに記載されるのが特徴です。
1950年代

画像引用元サイト:50s OSH-KOSH COVER-ALL DEAD STOCK 40S
残っていることが少ない大変希少な「紙タグ」。
取れてしまってステッチ跡だけ残っているものがほとんどなので、どんなタグが付いているか知らない人も多いのではないでしょうか。
50年代に見られるこの「紙タグ」は、白と青のデザインで上から次の内容が記載されています。
- LOT SIZE
- Sta-Blu TUFFEST DENIM
- OSHKOSH
- B’gosh
- union made
- the WORD’S BEST OVERALLS
- Perfect Fit For Figure
1950年代〜1960年代

画像引用元サイト:古着 オーバーオール 50s OshKosh B’gosh 濃紺 デニム オーバーオール サロペット W33 L33 古着【50off】
続いて紹介するのは、50年代から60年代のオーバーオールに付くタグです。
タグには、次の内容が記載されています。
- OSHKOSH
- B’gosh
- VESTBAK
- UNION MADE
このタグも、「B’gosh」が斜めにデザインされていますね。
1960年代
プリントタグ

画像引用元サイト:60’s OshKosh B’gosh コットンパーカー [ou-1722]
60年代に入ると、白地に緑色と赤色でプリントされたタグが使用されます。
タグには、次の内容が記載されています。
- OSHKOSH
- B’gosh
- UNION MADE
なお、「B’gosh」のみ赤色で斜めにデザインされているのが特徴です。
先ほど紹介した50年代のタグも「B’gosh」が斜めにデザインされていたので、その後のものだと推測出来ます。
刺繍タグ

画像引用元サイト:60’s OSHKOSH 裏地付きデニムカバーオール [53024]
白地に緑刺繍のタグも60年代に見られます。
1960年代〜1970年代

画像引用元サイト:3月18日(水)マグネッツ大阪店ヴィンテージボトムス入荷!! #3 20’~70’s Overall編 OSHKOSH & Tractor、UNDERHILL、HeartMark、HERCULES!
胸元に付く小さいタグのデザインも、60年代頃になると変わります。
タグに記載されている文言は、先ほど紹介した刺繍タグと同じで下記の通りです。
- OSHKOSH
- B’GOSH
- UNION MADE SANFORIZED
1960年代〜1970年代

画像引用元サイト:60’s OSH KOSH ローバック デニムオーバーオール [67878]
上記はオーバーオールに付くタグで、次の内容が記載されています。
- OSHKOSH
- B’GOSH
- VESTBAK
- UNION MADE
これまでは「B’GOSH」が小文字で斜めに記載されていましたが、この頃からまっすぐ大文字で記載されるようになります。
1970年代〜1980年代

画像引用元サイト:70’s OSHKOSH オシュコシュ ブランケット カバーオール 濃紺 実寸38程度
70年代頃から80年代頃は、紺地に黄色プリントされたタグが使用されます。(画像左上参照)
タグは非常にシンプルで、下記の内容のみが記載されています。
- OSHKOSH
- B’GOSH
また、胸元には先ほど紹介した小さいタグが使用されています。(画像右上参照)
1970年代〜

画像引用元サイト:古着 オーバーオール 70s USA製 OshKosh B’Gosh コーデュロイ ワーク オーバーオール W31 L34 美品!! 古着
1970年代には、胸元に付く小さいタグが下記の文言に変更されます。
- OSHKOSH
- B’GOSH
- THE GENUINE ARTICLE
一番下の文言がこれまでの「UNION MADE SANFORIZED」から「THE GENUINE ARTICLE」に変わるのが特徴です。
1980年代

画像引用元サイト:80’s OSHKOSH B’GOSH シャンブレーシャツ タグ付き デッドストック USA製 15 1/2 ワークシャツ 希少 ヴィンテージ
1980年代頃からタグに「®️マーク」が付くようになります。
なお、タグに記載される内容は、先ほど紹介したタグと変わりません。
1990年代

画像引用元サイト:デッドストック★90s USA製 OSHKOSH B’GOSH ヘビーネルシャツ M

画像引用元サイト:90s USA製 OSHKOSH B’GOSH デニム ペインターパンツ 34/29
最後に紹介するのは90年代のタグです。
タグに「THE GENUINE ARTICLE」と「UNION MADE SANFORIZED」が入るものがありますが、90年代はメインのタグとは別にもう一つ少し離れた場所にタグが付くのが特徴です。
まとめ
いかがでしたか?
「OSHKOSH」は似たデザインのタグが多いので、ポイントをおさえて覚えてしまいましょう。
他のデニムブランドと比べて比較的安く買えることができ、尚且つタフで使い勝手が良いのでお勧めです。
コメント