1957年にアメリカのカリフォルニア州で誕生した「Kennington」。
ボタンダウンシャツなどのアイビールックが流行していた当時に、カリフォルニアルックとしてシャツに大胆なプリントを施した総柄シャツを打ち出します。
これが功を奏し、一躍名を揚げます。
そのプリントの中でも人気なのが「ミッキー」のデザインです。「Kennington」と言えば、真っ先に「ミッキー」を思い浮かべるくらい非常に有名ですよね。
そこで、この記事では、そんなKenningtonのタグで年代を判別する方法を紹介します。
1960年代
「白タグ」

画像引用元サイト:古着 半袖シャツ 60s Kennington パイナップル柄 裏地使い 3点留 BD コットン シャツM 古着
1960年代に見られる「白タグ」。
白地のタグに「Kennington」のシンボルマークである「ケニントンマン」が大きくデザインされるのが特徴です。
さらに、この頃は上記の画像のようにメインのタグとは別に筆記体で「Form Fit」と書かれたタグが付くこともあります。そのため、このタグがあれば60年代の可能性が高いと言えます。
ただし、例外もあるため襟の形状もあわせて確認しましょう。
「Kennington」の60年代のシャツは、下記の画像のようなボタンダウンシャツが多く見られます。

画像引用元サイト:古着 半袖シャツ 60s Kennington パイナップル柄 裏地使い 3点留 BD コットン シャツM 古着
そのため、60年代の商品を見分ける時は、下記の2点を参考にしましょう。
「SURF’S UP by KENNINGTONタグ」

画像引用元サイト:60s~ SURF’S UP by KENNINGTON Dot Print B/D Cotton Shirt
こちらも1960年代頃に見られる「SURF’S UP by KENNINGTONタグ」。
Kenningtonのイメージキャラクターがサーフィンをしている非常に可愛いらしいデザインが特徴です。
こちらの服にも先ほど紹介したタグ同様に「Form Fit」タグが付き、さらにボタンダウン仕様になっています。
そのため、60年代頃のものと推測することが出来ます。
1960年代〜1970年代 「KEN-PRESTタグ」

画像引用元サイト:USA 70s KENNINGTON LightWeight L/S Stripe Shirt
1960年代後半頃から1970年代に見られる「KEN-PRESTタグ」。
これまでタグとは打って変わった横長のタグが特徴で、タグには70年代によく見られる「NEVER NEEDS IRONING」の文字が入ります。
1970年代
「白タグ」

画像引用元サイト:70s KENNINGTONケニントン 花柄刺繍 シャンブレーシャツ L

画像引用元サイト:70S ビンテージ US古着 KENNINGTON ミッキー ファンタジア プリント ポリシャツ/Sサイズ [RRUT111]

画像引用元サイト:70s KENNINGTON MICKEY SH
続いては1970年代に見られる「白タグ」。
60年代のタグとかなり似ているものもありますが、この頃から少し間抜けな顔をしているタグや白地に「赤」と「青」でデザインされたタグなどが出てきます。
また、メインタグの他に「素材表記」や「サイズ表記」が記載されたタグが付くようになります。
ただし、これだけでは正確に年代判別を行うことができない場合もあるため、60年代の時と同様にタグとあわせてシャツの形状も確認しましょう。
70年代は、次の画像のような真っ直ぐ尖った大きな襟が特徴です。

画像引用元サイト:70S ビンテージ US古着 KENNINGTON ミッキー ファンタジア プリント ポリシャツ/Sサイズ [RRUT111]
以上から、次の2つに当てはまる場合70年代のものだと判別することが出来ます。
「ROCKING RANCHWEAR BY KENNINGTONタグ」

画像引用元サイト:70s KENNINGTON ROCKING K RANCHWEAR キルティング 切替デザイン ウエスタンシャツ 茶
1970年代に見られる「ROCKING RANCHWEAR BY KENNINGTONタグ」。
カウボーイが大きくデザインされたデザインからわかるようにウエスタンシャツに付くタグで、かっこいいデザインが多いです。
「FANKY & GROOVY THREADSタグ」

画像引用元サイト:1970’s Jacquard shirts by FUNKY & GROOVY THREADS
1970年代に見られる色鮮やかな「FANKY &GROOVY THREADSタグ」。
白地に「赤」と「青」で刺繍され、タグの縁には星が配置されているPOPなデザインが特徴です。
1980年代
「白タグ」

画像引用元サイト:80’s KENNINGTON ケニントン レーヨン ストライプ オープンカラーシャツ
1980年代に使用される「白タグ」。
80年代になると、メインタグの他に黒いタグが付くようになります。そして、そこには「素材表記」や「サイズ表記」が記載されます。
「黒タグ」

画像引用元サイト:古着 半袖シャツ 80s Kennington ピン ストライプ × ボーダー デザイン 開襟 ボックスレーヨン シャツ L 古着
このような「白タグ」の黒バージョンの「黒タグ」も1980年代に見られます。
「三角タグ」

画像引用元サイト:古着 80’s KENNINGTON ケニントン ハイビスカス アロハシャツ YEL / 180809 [SS-0425]
黒地に三角のデザインが特徴的なこのタグも80年代頃に見られます。
「背景タグ」

画像引用元サイト:~80s KENNINGTON ハワイアンシャツ カメハメハ
タグに「椰子の木」が大きくデザインされるこのタグも1980年代に見られます。
1980年代〜1990年代 「RED DRAGON by Kenningtonタグ」

画像引用元サイト:80-90s RED DRAGON by kennington レーヨン アロハ 和柄 龍 シャツ 古着 used
タグに大きく「竜」がデザインされた「RED DRAGON by Kenningtonタグ」。
このタグは80年代頃から見られます。
1990年代 「レイタグ」

画像引用元サイト:古着 90s Kennington ハイビスカス ボタニカル 総柄 開襟 アロハ ハワイアン シャツ L 古着
最後に紹介するのは、1990年代に見られるカラフルな花飾りが特徴の「レイタグ」。
その横にはサイズ表記などが記載された黒いタグが付きます。
まとめ
いかがでしたか?
有名なタグもあれば見たことがないタグもあったのではないでしょうか?
「Kennington」はタグとあわせて襟の形状を確認することでより正確な年代判別が可能になるので、この記事を参考にしていただければ幸いです。
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