1941年にアメリカのオハイオ州にあるアンカーホッキング社で誕生したブランド「Fire-King」。
丈夫で使いやすいのに加え、豊富なデザインが人気ですよね。
また、スヌーピーなどの有名なキャラクターとのコラボやマクドナルドなどの企業の広告用などついつい集めたくなる商品がたくさんあります。
そのため、1986年に惜しくも生産終了しますが、今なお多くのコレクターがいます。
そんなファイヤーキングですが、実は「バックスタンプ(底の刻印)」のデザインを見ることで大体の年代を知ることが出来ます。
そこで、この記事では、Fire-Kingの刻印で年代を判別する方法を紹介します。
1942年~1945年 「初期刻印」

画像引用元サイト:Fire King●サファイヤブルーフィルビーシリアルボウルA●200921n7-frk ファイヤーキング食器ガラス40s初期
こちらは、大変希少な1942年から1945年頃に付く「初期刻印」。
上記の画像のように、全てゴシック体で次の内容が刻印される非常にシンプルな洗練されたデザインが特徴です。
- FIRE-KING
- OVEN
- GLASS
1940年代中期 「GLASS刻印」

画像引用元サイト:ファイヤーキング ジェーンレイ カップ&ソーサー ダークアイボリー 40s後期(GLASS刻印) A No.001
1940年代中期頃からお馴染みの「Fire-Kingロゴ」が使用されます。
この年代の刻印は、下記のとおりです。
- OVEN
- Fire-King
- GLASS
また、「OVEN」と「Fire-King」の順番が反転した下記のパターンもあります。このパータンは玉数が少なく希少だと言われています。
- Fire-King
- OVEN
- GLASS
1940年代中期~1940年代後期 「WARE刻印」

画像引用元サイト:40s-50s【FireKing】ジェダイ エキストラヘビーカップ&ソーサー [★U14-8-22]
こちらは、1940年代中期から1940年代後期に見られる「WARE刻印」です。
少し見えにくいですが、下記の刻印が施されています。
- OVEN
- Fire-King
- WARE
この頃から「GLASS」表記から「WARE」表記に変わります。
ちなみに、「WARE」とは、製品という意味があります。そのため、「GLASS」製品だけではなく、商品ラインナップの多様化に伴いこのような表記に変更したのではないかと思います。
※この時はまだ「MADE IN U.S.A.刻印」は入りません
1951年~1960年 「MADE IN U.S.A.刻印」

画像引用元サイト:Fire King●ジェダイDハンドルマグ●200823n7-frk ファイヤーキングジェードミルクガラスマグカップコップ食器50s60s
1950年代頃から1960年になると「MADE IN U.S.A.刻印」が追加されます。
他のブランドも言えることですが、この頃から自国に限らず、他の国へ輸出するグローバル化が進みます。
それに伴い、この「MADE IN U.S.A.刻印」が記載されます。
もし、自国で生産して自国で販売しているのであれば、わざわざ生産国を記載する必要はありませんよね。
この年代の刻印は、下記のとおりです。
- OVEN
- Fire-King
- WARE
- MADE IN U.S.A.
また、気づいた方もいるかもしれませんが、この頃から刻印に数字が入るようになります。
上記の画像の場合、「11」と記載されていますよね。
この数字にはいろんな説がありますが、恐らくLevi’sなどと同様に製造工場を表しているのではないかという説が有力です。
1960年代 「ANCHOR HOCKING刻印」

画像引用元サイト:Fire King●キャメロットマグ茶●201102n3-frk ファイヤーキングマグカップコップミルクガラス食器ブラウンエンボス
1960年代には、「OVEN」表記が消え、社名の「ANCHOR HOCKING」が記載されるようになるのが特徴です。
- ANCHOR HOCKING
- アンカーマーク
- Fire-King
- WARE
- MADE IN U.S.A.
1960年~1976年 「OVEN PROOF刻印」

画像引用元サイト:Fire King●C.D.Gibsonスタッキングマグ白●200921n4-frk ファイヤーキングギブソン・ガールヴィンテージ60s70s
1960年頃からは、「OVEN PROOF刻印」が登場します。
下記の刻印が入った商品は、古着屋さんでも比較的よく見かけますよね。
- ANCHOR HOCKING
- アンカーマーク
- Fire-King
- OVEN PROOF
- MADE IN U.S.A.
電子レンジが普及していた時代背景から、宣伝文句として「OVEN PROOF(オーブンにかけられるもの)」が記載されたと考えられます。
この時期に家庭向きの商品が増えているためその説が濃厚だと思います。
1977年~1984年 「Fire-Kingロゴ刻印なし」

画像引用元サイト:70〜80’s ファイヤーキング マクドナルド スタッキングマグ “Good Morning”
創業者のジェイコブコリンズが亡くなった1976年にファイヤーキングは実質終了します。
しかし、アンカーホッキング社は1984年まで引き続き耐熱グラスを製造をしており、その時に使用されたいた刻印がこちらです。
- OVEN PROOF
- アンカーマーク
- MADE IN U.S.A.
創業者が死去したことから「アンカーマーク」がこれまでのデザインと異なり、四角い枠に囲まれた新しいデザインに変更されています。
さらに、「Fire-Kingロゴ」が消えていますよね。
これには、次の2説あります。
1つは、ファイヤーキングのブランドが実質終了したため刻印が消えたという説。
そしてもう1つが、「Fire-Kingロゴ」を見た人が「Fire」という文字から食器を直火にかけてしまう人が増えたという説です。
あなたはどちらを信じますか?
まとめ
いかがでしたか?
デザインで選ぶのも良いですが、古いもので選ぶのも1つの選択肢かと思います。
古いファイヤーキングほど材料を多く使っており、厚みのある質感がより雰囲気がありおすすめですよ。
コメント