1922年にアメリカのオハイオで生まれた「CAMPUS」。
元々は「Pontiac Knitting Mills」という名前で誕生したこのブランドは、1926年までに「CAMPUS SWEATER COMPANY」という名前に変更します。
それからカジュアルブランドとしてどんどん拡大していきます。
そして、今では「CAMPUS」の名前でヴィンテージ好きで知らない人はいないほど有名なブランドとして知られていますよね。
そこで、この記事では、そんなCAMPUSのタグで年代を判別する方法を紹介します。
~1940年代 「CAMPUS-SWEATERSタグ」
「CAMPUS SWEATER COMPANYタグ」

画像引用元サイト:40s CAMPUS-SWEATERS ローゲージニット S
1940年代頃の「CAMPUS SWEATER COMPANYタグ」。
冒頭でもお伝えしたように、CAMPUSは元々「CAMPUS SWEATER COMPANY」という名前でした。正確にいつから「CAMPUS」に変更したのかは調べてもわからなかったのですが、1940年代頃まではタグに「CAMPUS SWEATER COMPANY」と記載されます。
ちなみに、この頃のタグには次の内容が記載されます。
- CAMPUS-SWEATERS
- CAMPUS SWEATER COMPANY
- ALL WOOL
「DE LUXEタグ」

画像引用元サイト:40’s CAMPUS SWEATERS ‘ エンジ ‘ ウールカーディガン コの字TALON…
1940年代頃の「DE LUXEタグ」。
「DE LUXE(デラックス)」は「豪華な」という意味があるので、「CAMPUS」の中でも高級ラインのものに使用されていたと考えられます。
ちなみに、「BIG YANK」でもこの表記が付くタグは40年代頃に見られますよね。
このタグには、次の内容が記載されます。
- CAMPUS-SWEATERS
- DE LUXE
- 100% ALL WOOL
「刺繍タグ」

画像引用元サイト:1940年代 CAMPUS社製 レタードカーディガン
お馴染みの「CAMPUS」のロゴマークがタグに入った「刺繍タグ」。
下記の内容及び、外枠も含め全てが刺繍でデザインされた非常に手に凝ったこのタグも1940年代頃に見られます。
- CSロゴ
- CAMPUS-SWEATERS
- 100% PURE WOOL
ちなみに、「C/S」とは社名である「CAMPUS SWEATERS」の略だと言われています。
「プリントタグ」

画像引用元サイト:ベル型CONMAR♪ 40s CAMPUS 針抜き ハンドステッチ ビンテージウールニット カーディガン/ロカビリー パチポケ ミリタリー c2 30s 50s 60s
こちらも40年代頃に見られる「プリントタグ」。
このタグは、全てプリントでデザインされるのが特徴です。デザインは、先ほど紹介した「刺繍タグ」と似ていて下記の内容が入ります。
- C/Sロゴ
- CAMPUS SWEATERS
- SPORT WEAR
1940年代〜1950年代
「プリントタグ」

画像引用元サイト:1940s “CAMPUS” S/S Vintage Cotton Summer Shirt Size:S
1940年代から1950年代に見られる「プリントタグ」。
このタグが付くシャツには、「ロングポイント」と呼ばれる40年代特有の仕様が見られるため、そのことからも40年代頃と推測することが出来ます。
タグには、下記の内容が入ります。
- C/Sロゴ
- CAMPUS
- HOLLYWOOD STYED
- HAND WASHABLE
また、画像が見つからなかったためここではお見せすることが出来かねますが、上記の「三角タグ」ではない普通のタグもあります。デザインはこのタグとほとんど変わらないので、同じようなデザインであれば40年代から50年代のものだと推測することができますよ。
「HOLLYWOOD STYEDタグ」

画像引用元サイト:CAMPUS COTTON S/S SHIRT 1950’S VINTAGE
アロハシャツや柄シャツに良く付いている「HOLLYWOOD STYEDタグ」。
先ほど紹介した「プリントタグ」にもこの表記が付いていたので、40年代頃から見られる表記だと思います。
大きいヤシの木がデザインされたこのタグには、次の内容が記載されます。
- サイズ表記
- CAMPUS
- HOLLYWOOD STYED
このタグが付いている商品はイケてるデザインが多いですよね。
1950年代
「刺繍タグ」

画像引用元サイト:古着 50s Campus ダイヤ織 開襟 ボックス ブラック シルク シャツ S 古着
先ほど紹介した「プリントタグ」の刺繍バージョン。
そのため、40年代頃から使用されている可能性がありますが、このタグは50年代に多く見られるのでここでは50年代として紹介させていただきます。
そんなこのタグには、下記の内容が記載されます。
- C/Sロゴ
- CAMPUS
- WASHABLE
- サイズ表記
「Sportwearタグ」

画像引用元サイト:50’s CAMPUS ヴィンテージ ギャバジャン (ギャバジンジャケット)
また、同じく「刺繍タグ」で下に「Sportwear」が入るタグも同年代に見られます。
「金文字タグ」

画像引用元サイト:古着 ヴィンテージ 50s CAMPUS モノトーン 雪柄 バーズアイ 総柄 開襟 ボックス プリント コーデュロイ シャツ M 古着
このようなブランド名が「金文字」でデザインされたパターンもあります。
「筆記体タグ」

画像引用元サイト:古着 ヴィンテージ 50s Campus 人気 黒レーヨン!! モノトーン ウエスタン ジャケット ブルゾン 黒 40 美品!! 古着
1950年代に見られる「筆記体タグ」。
文字通りブランド名が「筆記体」でデザインされるのが特徴で、白地に可愛いデザインが施されたタグには下記の内容が入ります。
- CSロゴ
- Campus(筆記体)
- OUTWEAR
- サイズ表記
「背景ロゴタグ」

画像引用元サイト:50s CAMPUS キャンパス チェック柄 レーヨンオープンカラーシャツ ヴィンテージシャツ ネップ
続いては、タグの背景にロゴがうっすらと入り、次の内容が記載されるシンプルなタグです。
- CAMPUS
- WASHABLE サイズ表記
こちらのタグも50年代に見られます。
「Casuals by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:50s CAMPUS GABARDINE SHIRT S
こちらも50年代に見られるかなりシンプルな白地に下記の内容が記載されたタグ。
- Casuals
- サイズ表記
- by CAMPUS
「Designer COLLECTION by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:若のTシャツ日記486
凝ったデザインのオシャレなものが多い「Designer COLLECTION by CAMPUSタグ」。
このタグには、下記の内容が記載されます。
- Designer(筆記体)
- COLLECTION
- by CAMPUS
- WASHABLE サイズ表記
1960年代
「KODIAK by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:7月 13日 入荷 PART-19
フェイクファーのプルオーバーで有名な「KODIAK by CAMPUSタグ」。
特にこのタグが付いたアニマル柄のフェイクファーは非常に人気でかなり高額で売買されていますよね。
タグには、次の内容が記載されます。
- KODIAK
- (pullover)
- WASHABLE
- MADE IN U.S.A.
また、60年代頃からタグに「®️表記」と「MADE IN U.S.A.」が付くようになります。
「All Weather Coat by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:1960s USA CAMPUS Iridescent Fabric Convertible Collar Coat Mens-M
撥水効果のあるコートに付く「All Weather Coat by CAMPUSタグ」。
メインのタグとその下にもタグが付き、メインタグには次の内容が記載されます。
- All Weather Coat
- by
- CAMPUS
- WATER REPELLENT
下に付くタグには、「WASH AND WEAR」という60年代によく見られる表記が記載されています。
「ORLON by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:60S CAMPUS FULL ZIP ACRYLIC CARDIGAN–RECOMMEND–

画像引用元サイト:60-70’s CAMPUS モヘア風アクリルニット [kn-854]
デュポン社が開発したアクリル繊維の「ORLON」を使用した商品に付く「ORLON CAMPUSタグ」。
この素材は、耐久性が高く、シワになりにくいのが特徴だと言われています。
このタグには、次の内容が記載されます。
- ORLON
- (by) CAMPUS
- WASHABLE MADE IN U.S.A.
「Wool-Mohair by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:60s CAMPUS mohair Knit Sweater

画像引用元サイト:60s CAMPUS モヘア ニットカーディガン M
最近人気のモヘアを使用した商品に付く「Wool-Mohair by CAMPUSタグ」。
モヘアというだけでも古着では高く売買されていますよね。
私が知る限りこのタグは上記の2種類があります。しかし、どちらも記載されている内容はほとんど変わらず下記の通りです。
- PURE
- Wool-Mohair
- by CAMPUS
- 素材表記
- WPL 7720 MADE IN U.S.A.
どちらも60年代頃に見られます。
「ALPACA KNIT by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:60s CAMPUS ブラックボディアルパカカーディガン #743
こちらは「ALPACA KNIT by CAMPUSタグ」。
先ほど紹介したタグと似ているこのタグは、その名前の通り、アルパカの毛を使用した商品に付くのが特徴です。
「AMERICAN TRADITIONALSタグ」

画像引用元サイト:60s CAMPUS キャンパス Vintage Shirt ヴィンテージシャツ コットンシャツ
60年代頃に見られる「AMERICAN TRADITIONALSタグ」。
タグには、次の内容が記載されます。
- AMERICAN
- TRADITIONALS
- by CAMPUS
- TAPERED
- 100% COTTON MADE IN U.S.A.
「CAMPUS」に限らず、タグに「TAPERED」表記があるものは60年代頃のものが多いです。稀に「TAPER」と記載されている場合もありますのでご注意ください。
実際に、「TOWN CRAFT」や「McGREGOR」などのブランドも60年代のタグには「TAPERED」が付くものがあるので興味がある方は下記の記事をあわせてご確認くださいませ。
「RAWHIDE LACER by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:60s CAMPUS CORDUROY LACE UP SHIRT M
レースアップの服に付く「RAWHIDE LACER by CAMPUSタグ」も60年代頃に見られます。
「ALL WEATHER CAMPUS JACKETSタグ」

画像引用元サイト:60’s CAMPUS ALL WEATHER JKT & Ceiling zero by BLAUER ジャケット
今までのタグと雰囲気が異なる、見るからに古そうなこのタグも60年代頃に見られます。
このタグにも、メインのタグの他にタグが付き、そこに「WASH AND WEAR」の記載が入ります。
1960年代〜1970年代
「NEVER IRON by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:60s CAMPUS Short Sleeve Shirts USA製

画像引用元サイト:70’s CAMPUS S/S コットンシャツ “DEADSTOCK” [ds-1523]
タグに「NEVER IRON」表記が入るのは60年代頃からです。そして、この表記は70年代頃まで見られます。
また、これは「CAMPUS」に限らず、他のブランドも共通です。
「THE Poncho PULLOVER by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:60s campus pullover shirt

画像引用元サイト:campus the poncho 60-70
60年代頃から70年代頃に見られる「THE Poncho by CAMPUSタグ」。
このタグは、プルオーバーの商品に付きます。ポンチョのようにスポッと被って着る服にこのタグが付くのではないかと思います。
「C.P.O. by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:60s 70s ヴィンテージ CAMPUS キャンパス CPO ウールシャツ 濃紺 L
こちらは「C.P.O. by CAMPUSタグ」という名前の通り「CPOシャツ」に付くタグです。
1970年代 「EXPRESSIONS by CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:70S ビンテージ CAMPUS EXPRESSIONS 猫の顔総柄プリント シャツ/Mサイズ / [RRUT151]

画像引用元サイト:◆70’s CAMPUS “JACQUARD” Henley Neck T-SHIRT/USAキャンパス製 ジャガード織り ヘンリーネックTシャツ 細柄
主に70年代頃に見られる「EXPRESSIONS by CAMPUSタグ」。
CAMPUSは1969年に「EXPRESSIONS by CAMPUS」を商標登録しているので、正確には1960年代の後半頃にも見られます。しかし、一般的に70年代によく見られるので、ここでは70年で紹介しております。
上記の画像のように「黒タグ」と「白タグ」があります。
1980年代
「CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:〜80’s Campus CUP SHOULDER ZIP BLOUSON [03O-2255]
1980年代頃からは、タグのデザインが大きく変化します。
フォントが丸みを帯びた字体に変わり、「C」の下も伸びなくなります。この字体のタグは80年代頃から見られます。
「RUGGED COUNTRY BY CAMPUSタグ」

画像引用元サイト:Deadstock 1980’S Campus Rugged Country Corduroy Mountain Parka USA製
こちらも80年代頃に見られる「RUGGED COUNTRY BY CAMPUSタグ」。
タグをよく見ると、これまで小文字の「by」表記だったのが、大文字の「BY」へと変わっていますね。
まとめ
いかがでしたか?
CAMPUSのタグは本当に多く、ここで紹介しきれなったものもたくさんあります。
しかし、ポイントさえおさえておけばほとんどの場合の年代判別が可能ですのでこの機会に覚えしまいましょう。
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