1919年にライアンス社がシカゴで立ち上げたブランド「BIG YANK」。
ヴィンテージ好きにはたまらない
- 「山ポケ」
- 「ガチャポケ」
などのディテールの生みの親です。
そこで、この記事では、そんなヴィンテージマニアを虜にするBIG YANKのタグで年代を判別する方法を紹介します。
なお、タグの名称は記事の読みやすさを考慮して独自に付けておりますので、参考程度にしていただければと思います。
1920年代
「白タグ」

画像引用元サイト:BIG YANK BLACK COTTON WORK SHIRT WITH CHINSTRAP( 16/DEADSTOCK )
1920年代頃は、白地に赤い菱形がデザインされ、その中の「BIG YANK」が立体的にデザインされます。
また、タグ上部には社名の「A RELIANCE PRODUCT」が入ります。
「黒タグ」

画像引用元サイト:20’s BIGYANK チンストラップ マチ付き シャツプルオーバー 実寸(16位) サービスプライス
黒地に黄刺繍で菱形がデザインされ、その中に「BIG YANK」と立体的にデザインされたタグも1920年代頃に見られます。
この場合、チンストラップの形状からも大体1920年代頃のものだと判断することが出来ますね。
1930年代
「FLYERタグ」

画像引用元サイト:1930s BIG YANK FLYER LABEL CHAMBRAY WORK SHIRT with NRA CODE TAG
1930年代頃のタグは、白地に赤い菱形がデザインされ、その中に青字で「BIG YANK」、赤字で「 FLYER」と記載されます。
また、タグ上部には飛行機(FLYER)がデザインされ、下部には特許取得済みを意味する「PATENTED」が入ります。
「白タグ」

画像引用元サイト:40’S BIG YANK CHAMBRAY SHIRTS DEAD STOCK
先ほど1920年代で紹介したタグに似ていますが、こちらは1930年代に見られるタグです。
見分け方は、「A RELIANCE PRODUCT」がタグの上に入るのが20年代、下に入るのが30年代です。
「Chicago World’s Fairタグ」

画像引用元サイト:BIG YANK CHAMBRAY SHIRT( MINT/ONE-WASHED )
こちらは、1933年5月27日から1934年10月31日まで開催されていた「Chicago World’s Fair(シカゴ万国博覧会)」の会場でお土産として販売されていた商品に付くタグです。
タグには、上から次の内容が記載されます。
- SOUVENIR MADE AT
- CENTURY OF PROGRESS
- CHICAGO 1933
そして、タグ中央部には青の菱形がデザインされ、その中に赤い刺繍で「BIG YANK」と入ります。また、菱形の図形の下には「A RELIANCE PRODUCT」と記載されます。
その下には、「AMOSKEAG」とあのLevi’s社が使用していたことでも有名な社名が記載されていますが、「IDEAL」など他のパターンもあるのでご注意ください。
なお、一番下に記載されている2行は私が調べた限り共通でした。
- LABEL MANUFACTURED
- BY G.REIS & BRO INC. N.Y.
1930年代〜1940年代 「DELUXEタグ」

画像引用元サイト:ヴィンテージ 30s~40s ビッグヤンクデラックス L/S シャツ ヘリンボーン生地 マチ付き 猫目ボタン
1930年代から1940年代に見られるタグは、黒地に白い菱形がデザインされ、そこに黄刺繍で「BIG YANK 」、その下に白刺繍で「DELUXE」と記載されます。
また、タグ上部に「A RELIANCE PRODUCT」が入ります。
1940年代
「DELUXEタグ」

画像引用元サイト:40’s BIG YANK マチ付きネルシャツ [37579]
1940年代には、黒地に赤刺繍で
- DE LUXE
- 菱形の図形
- SANFORIZED
がデザインされ、黄刺繍で赤い菱形の上に
- BIG YANK
と書かれたタグが使用されます。
ちなみに、「DE LUXE」が入らないタグも同年代に見られますので、ご注意ください。
「筆記体タグ」

画像引用元サイト:BIG YANK WORK SHIRT(HBT)
1940年代頃からは、黒地に赤刺繍で「Reliance」が筆記体でデザインされたタグが使用されます。そして、その下にブランド名の「BIG YANK」が黄色で入ります。
また、この画像の赤い刺繍の部分が黄刺繍でデザインされたタグもあります。
「筆記体菱形タグ」

画像引用元サイト:BIG YANK COTTON TWILL WORK SHIRT
同じ筆記体でもタグに菱形がデザインされたものもあります。
また、黒地のタグ以外にも下記のような白地のタグもあります。なお、下記は刺繍ですが、プリントタグもあり、そちらは50年頃のものだと言われています。

画像引用元サイト:40’s BIG YANK 山ポケ シャンブレーシャツ 実寸(16位) レア!
1950年代〜1960年代 「白タグ」

画像引用元サイト:60’s BIG YANK シャンブレーSH “DEAD STOCK”
1950年代から1960年代頃は、白地のタグで上から次の内容が記載されています。
- UNION MADE
- BIG YANK
- 100%COTTON
- SANFORIZED
- SHRINKAGE LESS THAN 1%
また、この頃からブランド名の横に「®️マーク」が付くようになります。
1970年代
「黒タグ」

画像引用元サイト:70’s BIGYANK ヴィンテージ ヘビーネルシャツ S~M 赤チェック柄
1970年代には、黒地に次の内容が記載されたタグが使用されます。
- BIG YANK
- 100% COTTON
- CARE INSTER. ON REVERSE
このタグは、コットン100%ですが、コットンとポリエルテルの混紡素材には下記の「PERMANENT PRESS」表記のタグが使用されます。

画像引用元サイト:70’s BIG YANK ビッグヤンク ヴィンテージ デニム シャツジャケット
「白タグ」

画像引用元サイト:デッドストック★70s USA製 BIG YANK 半袖 ワークシャツ 深緑 M
先ほどの「黒タグ」に少し似たデザインの「白タグ」も70年代に見られます。
このタグにも70年代によく見られる「PERMANENT PRESS」表記が使用されます。
「Work-matesタグ」

画像引用元サイト:DEAD STOCK 1970s BIG YANK シャンブレーシャツ 表記M [E18-9-31]
今までとテイストが異なるもので、「Work-mates by BIG YANK」と記載されたタグも1970年代頃に見られます。
このタグには「PERMANENT PRESS」表記が付くタイプのものもあります。
1980年代
「紺タグ」

画像引用元サイト:古着 シャツ 80s BIG YANK ビッグヤンク カラフル チェック 100% コットン フランネル シャツ ネルシャツ M 古着【30off】
1980年代には、紺地に赤い菱形がデザインされ、そこに「BIG YANK」が記載されたタグが使用されます。
アイテムによっては、下記の三角タグが使用されることもあります。

画像引用元サイト:BIG YANK スイングトップ スポーツジャケット / メンズXL
【補足】オーバーオールに付く内タグ

画像引用元サイト:80’s BIG YANK USA製 ホワイトデニム オーバーオール [74333]
補足ですが、80年代頃のオーバーオールには、上記の内タグが付きます。
ボタンなどに「BIG YANK」と書かれているので、「BIG YANK」のものだとわかりますが、いつ頃のものか探されているかもしれないので補足で紹介させていただきました。
まとめ
いかがでしたか?
BIG YANKはタグの種類がかなり多いので、年代判別を行うために最低限下記の3つのポイントを覚えておきましょう。
- 1940年代まではブランド名が立体的なデザイン
- 1950年頃から「®️マーク」が付く
- 1970年代は「PERMANENT PRESS」が付くものが多い
この3つさえ覚えておけば、ある程度年代判別が可能です。
ぜひ、ご活用くださいませ。
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