1899年にアメリカでアンダーウェアメーカーとして誕生した「anvil」。
120年以上の伝統ある老舗ブランドです。
そんな老舗ブランドがTシャツを製造し始めたのは1976年で、これまで下着だったTシャツを丈夫で豊富なデザイン展開によりファッションアイテムへと昇華させました。
そこで、この記事ではそんなanvilのタグで年代を判別する方法を紹介します。
1970年代
「初期タグ」

画像引用元サイト:〜80’s Anvil PRINT S/S TEE “10th ANNUAL STAGECOACH ROADRUN” [03T-2678]
anvilがTシャツを製造し始めた当初に付く「初期タグ」。
1970年代に見られるこのタグには、黒地に次の内容がプリントされます。
- ロゴマーク
- ANVIL
- 素材表記
- サイズ表記
- MADE IN U.S.A.
「ブランド名」と「MADE IN U.S.A.」表記がすべて大文字で記載されるのが特徴です。
ただし、ほとんど同じデザインで素材に「PRE SHRUNK」表記が記載されている場合は80年代にも見られるので注意が必要です。
そのタグについては、次に紹介します。
※ 「PRE SHRUNK」表記が入る場合を除く
1970年代〜1980年代
「PRE SHRUNKタグ(大文字タグ)」

画像引用元サイト:80s ヴィンテージ DYLAN&THE DEAD ボブディラン グレイトフルデッド 87年 ツアー Tシャツ 青 L
このタグが先ほど触れた「PRE SHRUNKタグ」です。
タグには次の内容が記載され、「初期タグ」のデザインとかなり似ているので注意が必要です。
- ロゴマーク
- ANVIL
- PRE-SHRUNK
- 素材表記
- サイズ表記
- Made in U.S.A.
「初期タグ」との最も簡単な見分け方は「PRE SHRUNK」表記が記載されているかどうかで判断します。
また、細かいところでは、生産国表記が「MADE IN U.S.A.」から「Made in U.S.A.」へと変更しているのも見分け方の1つです。
この「PRE SHRUNK」表記は70年代後半頃から見られ、80年代後半まで使用されます。
実際に、この画像の商品には1987年のコピーライトが付いています。
「Ched by ANVILタグ」

画像引用元サイト:1970 ” U.S ARMY ” 100% cotton SATEEN – OG 107 – VINTAGE BAKER PANTS .

画像引用元サイト:70’s Animal House Both Side Print T-Sh
1970年代から1980年代に見られる「Ched by ANVILタグ」。
「Ched」とはAnvilから分社化されたブランドで、アメリカ各地のお土産Tシャツのボディに使用されたことをきっかけに知名度を高めていきました。
そんなこのタグには、白地に「青文字」と「赤文字」で記載される2パターンがあります。
どちらも下記の内容が記載されます。
- Ched
- QUALITY KNIT
- (by ANVIL)
- サイズ表記
- 素材表記
- 洗濯表記
- Made in U.S.A.
- RN-38619
「Anvil BRANDタグ」

画像引用元サイト:SALE!! 1970s【Anvil】シボレーコルベットTシャツ [★M12-3-4]

画像引用元サイト:70s ANVIL BRAND HANALEI BAY YACHAT CLUB POCKET T-SHIRTS MADE IN USA SIZE L
こちらも1970年代から1980年代に見られる「Anvil BRANDタグ」。
「白地」と「黒地」のタグがありますが、どちらも同様に下記の内容が記載されます。
- ロゴマーク
- Anvil
- BRAND
- サイズ表記
- (PRE-SHRUNK)
- 素材表記
- 洗濯表記
- Made in U.S.A.
- WPL10884
この頃になると、ブランド名表記がすべて大文字表記の「ANVIL」から頭文字のみ大文字表記の「Anvil」へと変更します。
さらに、ブランド名の部分が囲まれるデザインも特徴的ですね。
また、2枚目の画像のタグのように「PRE-SHRUNK」表記が入るものは80年代によく見られます。
さらに、このような刺繍タグもあります。

画像引用元サイト:70-80’s Hard Rock CAFE スウェットシャツ “MADE IN USA” [sp-1255]
このタグは80年代頃に見られますので、あわせて覚えておきましょう。
「Anvil Athleticタグ」

画像引用元サイト:80’s Anvil “Pat Benatar”
「Anvil BRANDタグ」とデザインが似ている「Anvil Athleticタグ」。
白地に「赤」と「青」がプリントされたデザインされるのが特徴で、1970年代後半から1980年代に見られます。
玉数が少なく、あまり目にすることがないタグですね。
1980年代
「CHED By Anvilタグ」

画像引用元サイト:80s CHED by Anvil チェド アンビル プリントTシャツ 【約 Lサイズ】 [T657]

画像引用元サイト:アメリカ古着 ヴィンテージ 半袖Tシャツ 送料無料 メンズ XL/水色 ビンテージ 輸入品 MADE IN USA ランニングクラブ 1988 アメカジ Anvil アンビル 大きい ビッグ オーバー
こちらは、先ほど紹介した「Ched by ANVILタグ」の80年代バージョン。
80年代になるとタグに記載される情報が少なくなり、下記の内容が入ります。
- CHED
- By Anvil
- サイズ表記
- 素材表記
- MADE IN U.S.A.
この頃のタグは、ブランド名の「CHED」が囲まれるのが特徴です。なお、囲まれた部分が青で塗り潰されるパターンと塗り潰されないパターンの2種類があります。
また、70年代から80年代に見られるタグとの細かい違いは下記のとおりです。
- 「Ched」から「CHED」
- 「by ANVIL」から「By Anvil」
- 「Made in U.S.A.」から「MADE IN U.S.A.」
1980年代〜1990年代
「VALUE Tタグ」

画像引用元サイト:vintage anvil プリントTee 黒 XL
マイナーな「VALUE Tタグ」。
あまり見かけることがないこのタグは、1980年代後半から1990年代に見られます。
1990年代
「バータグ」

画像引用元サイト:90s anvil pocket Tee MADE IN USA🇺🇸Size 2XL

画像引用元サイト:レディースTシャツ古着 USA製 anvil 90s テキスト 総柄 ILLINOIS 白 コットン プリント 半袖 Tシャツ L

画像引用元サイト:90s anvil ”Alaska” エスキモー プリント 半袖 Tシャツ usa製 古着 used
ここでみなさんお馴染みの90年代に見られる「バータグ」の登場です。
ブランド名の「anvil」の下にアンダーバーがデザインされていることからこのように呼ばれています。
一般的に90年代のものとして紹介される「バータグ」ですが、コピーライトを見ると80年代後半の場合もあるので注意が必要てす。
そんなこのタグには、下記の内容が記載されます。
- anvil
- PRE-SHRUNK
- サイズ表記
- 素材表記
- MADE IN U.S.A.
- OVER FOR CARE
anvilの中でもとりわけ有名なタグなので、最低限このタグだけでも覚えておきましょう。
「giant BY anvilタグ」

バンドTによく使用されるボディ「giant」。
そのブランドとanvilがコラボしたタグがこの「giant BY anvilタグ」です。
このタグの中に小さく書かれた「anvil」の下にも線が引かれていることからも「バータグ」と同年代だと推測することが出来ますね。
1990年代〜2000年代「バータグ(2枚タグ)」

画像引用元サイト:90s anvil 刺繍 Tシャツ. #519
最後に紹介するのは、1990年代から2000年代に使用される「バータグ」です。
この年代の「バータグ」はタグが2枚付くのが特徴で、1枚目に「ブランド名」、2枚目に「サイズ表記」などが記載されます。
まとめ
いかがでしたか?
anvilはどこの古着屋さんでも一着は置いてある定番ブランドです。
覚えておいて絶対に損はないブランドなので、この機会にマスターしましょう。
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